2005年2月20日日曜日

水素エコノミー―エネルギー・ウェブの時代



水素エコノミー―エネルギー・ウェブの時代


今日の2冊の本は必読です。まずこの本は水素エコノミーという題がついていますが、2/3以上は今までエネルギーがどのように使用されてきたか、またこれからどうなっていくのかを克明に記しています。現在我々は高度にシステム化された石油依存社会に生きていますが、この石油生産はあと10年足らずでピークを迎え、その後は価格の上昇と共に主な産油国、中東のイスラム原理主義の台頭とあいまって非常に石油供給が不安定になり、社会が不安定になっていくのでは?というシナリオが現実感を持って描かれています。


牛肉1キロを生産するのに多量の石油が必要な事実、また現在の農業の高収量を支えているのは石油由来の化学肥料の大量散布によるところがおおきいということ、そしてもし石油供給が止まったらガソリンが買えなくなるだけでなく、食料の生産ができなくなるという事実は厳粛に受け止める必要があります。


ただこの本は長くてちょっと誰にでもお奨め、という本ではないですね。こういうテーマに興味を持つ人は是非、ですが。





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