2006年3月19日日曜日

ドイツ出張1日目 -とっても長い1日-



朝6時起床。雨は降っていないようだ。よろよろと準備をして出発。出掛けに雨が降ってきた。傘をさしながらスーツケースを引いて駅まで行くのは大変だ。途中で携帯を忘れたことに気が付く。家に引き返すと電車に遅れる。公衆電話からカミさんに電話して持ってきてもらう。起きぬけのカミさんはすごい格好で自転車に乗って現れる。ありがとう。


無事に電車に乗り、乗り換えて成田エクスプレスに乗る。この電車も外見は変わらないが内装は少し変わった。昔は頭の上にある荷物入れが飛行機みたいに箱になっていたのだが、この車両は普通の電車のものになっている。雨が強く降ってきた。雨に曇る東京を走り抜ける。本を読むでもなくぼんやりと外を見ている。ほどなくして田園風景が広がるようになり、成田を通過する。普通の地方の街なのだが、日本という感じがしない。私を含め多くの海外に旅行する人にとって成田の街を含む成田空港までの車窓の風景って外国の一部、外国の前景として認識されているんだろうなあ。日常生活では来ることのないところだし。


成田第二ターミナルに到着。いつものことだが駅からチェックインカウンターまでの人の行列には閉口させられる。何でこんなに人が多いんだろうなあ。ちょうど春休みで旅行シーズンなのかな。空港の入り口でパスポートを見せるセキュリティーチェックもどういう意味があるのかよくわからないし。両替屋があるがあまり出発まで時間がないので先にチェックインすることにする。1万円が65ユーロか。


出発カウンターで搭乗手続きをする。人でごった返している。手続きを終えて両替をしようとするが大量の人が並んでいる。1万円が60ユーロ、なんでそんなにレートが違うんだ?パスポートコントロールの後にもカウンターがあるので中ですることにする。しかし出発ゲートの前に大行列。10分くらい待ったんじゃないかなあ。これは何とかしたほうがいいよね。眠たいので意識が朦朧とする。難民の引き揚げ船みたいにもみくちゃになってやっとセキュリティーチェックを通過。また出国審査で並ぶのかあとブルーになって行ってみると意外、まったく行列がない。セキュリティーチェックがボトルネックなんだなあ。


両替屋に行く。1万円が65ユーロ。わからんなあ。そして雑誌を売店で何冊か買う。出国審査後は雑誌も免税になるので少し安い。5%だけど。搭乗口に行くともう搭乗が始まっている。バスに乗る。外は雨が降っている。


飛行機に乗る。入り口に新聞や雑誌が置いてある。何故かGQと家庭画報がある。普段全く目にすることのない家庭画報をチョイス(笑)席はビジネスクラスだが一番後ろ。このポジションだと機内食のチョイスがなくなったりするかも。。。ま、いいか。


席は最近新しくなり、フルフラットになるようになった。離陸前にシャンパンを飲んで、いざ出発。どうしてかわからないのだが、飛行機が離陸する時にいつも寝てしまう。あの加速度が眠気を誘うのか、いつ飛行機に乗っても離陸すると気絶する。私はパイロットには向かないね(笑)


起きるとごはん。食前酒にジントニックを頼むがボンベイサファイヤとビターレモンを混ぜたものが出てくる。ビターレモンとトニックウォーターって違うものじゃなかったっけ?


食事は和食と洋食なのだがドイツ系航空会社の常として和食がまずいので、洋食をもらう。


隣の人は洋食がなくなって強制的に和食になっていた。やっぱり(笑)洋食でもそんなにおいしくはないのだが、パンがおいしいので。


魚とエビの料理を白ワインで流し込み、チーズとデザートを赤ワインで食べ、コーヒーに本当の牛乳を持ってきてもらってカフェラテにして二杯飲む。いい感じで酔った。就寝。


フルフラットになる椅子は非常に寝やすい。しかし難を言えば水平ではなく、少し傾いているので寝ているとだんだん下にずり落ちていく。耳栓をもらって5時間くらい寝た。こんなに飛行機でよく寝られたのは久しぶりだ。


残りの時間は持ってきた佐藤優著「国家の罠」を読む。外交官の世界、外交の世界、また逮捕されて検察でどういう取り調べが行われるのかが細かいところまで書かれている。この人の記憶力ってすごいのね。


半分ぐらい読んだところでもう一度ごはん。洋食をもらうが鶏肉はしょっぱすぎて一つ残した。昔は無理やり完食したものだが私も老獪になったのか。それとも単に年老いたのか。


フランクフルト空港に到着。快晴で暖かい。ドイツじゃないみたい。大きい空港っていつもどこかで工事していていつも通る道が変わってしまうのだが、今回もそうだった。ワールドカップがあるからかな。あと赤いジャケットを着た係員の人がそこかしこにいいて道案内をしていた。前来たときはそんな人を見た記憶がないので、6月に備えて雇ったのだろう。特需なんだろうなあ。


電車に乗り換えるのだが待ち時間が1時間ほどあるのでカフェに入ってビールを飲む。生のピルスナーを頼む。ドイツの生ビールはおいしい。しかしフライトの疲れが出てきてボーっとする。


電車に乗る。ICE。すごく静かだし揺れない。窓際に座って外を眺める。日曜の午後なのでみんな散歩している(笑)なんでみんな散歩するんだろうなあ。ま、健康にはいいんだけど。森が多い。これくらいの人口密度がいいなあ。ビールとサンドイッチが出てくる。ビールはにごったヘフェバイツェン。サンドイッチはナプキンに包んで明日の朝飯にすることにする。


1時間少しでシュトットガルト中央駅到着。帰ってきたなあ、という気さえするこの街。何も変わっていない。荷物を受け取りタクシーでホテルへ。やっと着いた。


シャワーを浴びてちょっとゆっくりしていると今夜会う約束の友達から電話がかかってくる。中央駅で待ち合わせ。車で向かう。何年ぶりかに会うが変わってないなあ。私は髪が伸びた、と言われる。何を食べようか、というと「メキシカン」。確か一軒街中にメキシカンがあったよなあ、と昔の記憶を頼りに向かう。あったあった。しかし営業してない。5年も前だもんなあ。向かいに自家醸造のビールを飲ませる居酒屋がある。ここにしよう。


ここのビールは非常においしい。しかし私は飛行機と列車でフォアグラのように食べて飲んでいるので、ビールも食事もほとんど入らず、話を聞くことに専念。話は盛り上がり、そこを出て隣のコーヒー屋でコーヒーを飲み、11時ごろ帰途につく。彼女を送っていくがそこは私が住んでた街だった。少し遠回りして住んでたアパートの前まで行ってみる。変わってないなあ。写真をパチパチ撮る。しかし深夜に東洋人がアパートの写真を撮っているのも不自然にみえるだろうから早々にして引き揚げる。途中ガソリンスタンドで明日の朝食の足しにブレッツェルを一つ、またミネラルウォーターを一瓶買ってホテルに戻る。





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