2006年4月7日金曜日

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて



国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて


ある人に猛烈に勧められて、ずーっと読んでみたかったのだけどなかなか読めず、やっとこの間読み終わりました。すごい本です。猛烈に勧められた理由がわかりました。この本はある意味後世に残っていく価値のある本だと思います。人生を豊かにすると思います。まだ読んでいない方は是非。しかし名著、というよりは奇書の類に入るのではないでしょうか。


外務省職員で鈴木宗男の腰ぎんちゃくみたいな人なのかなあ、と思っていたけれども全然違うのですね。書いてあることからすると外務省でロシア情勢分析の中枢にいた人のようですね。


この人の記憶力、また筆力に脱帽です。今まで知らなかったこと、「国策捜査」とか「検察による取り調べ」とか「逮捕→留置→取り調べ→裁判のプロセス」などが克明に記されています。この本を読むのと読まないのでは新聞の読み方が変わってしまう、そういう一冊だと思いました。知的好奇心を満足する本ではあります。


しかし彼は現在公判中の容疑者だし、外務省で情報収集活動にたずさわっていたし、この本に彼が書いた内容が100%真実ではないであろうことも事実でしょうね。メディアに出てくる情報には何かしら必ず情報操作が伴う、それを改めて実感させられた本でした。





0 件のコメント:

コメントを投稿