2007年11月24日土曜日

Live 福島なまず亭・JOHNNY祭り「BLUES GUMBO Ya,Ya,Ya!」@ 中野 Bright Brown as Rock’n Roll Gumbo



このライブハウス、実は私が東京で初めて音を出した記念すべきライブハウスなのですね。ここ中野Bright Brownのブルースセッションに一度だけ参加したことがあるのです。そのセッションというのは、何だか剣客の他流試合みたいな感じで、皆ギターを抱えて席に座り、特に他の人とコミュニケーションをとるわけでもなく自分の番になるとやおら傍らのギターを持って立ち上がり、ステージで演奏し、終わったらまた元の席に戻って腕組みをし各自瞑想、みたいな感じでした。(ま、生まれて初めてセッションに行った、というビビリでかなりフカシ入ってますが)その後ここのセッションに来ることはなく、その後蒲田のお花屋さんにStudio80のジャムセッションに誘っていただくまで私の音楽生活には大いなる空白があったのです。


しかしもう何年も前の話なので、この店だったかどうか定かではなかったのですが、店に入ってみると当時の記憶が鮮やかによみがえりました。そうだ。ここだった。今回はビビりながらセッションに参加ではなく、バンドの一員として企画モノのライブのトリとして参加です。少し凱旋帰国っぽい感じもしました。そんなに大袈裟なものでもないか。


実はこの日昼間拙宅に客人があってしこたま赤ワインを飲んでいたので、実はかなり二日酔いな私なのでした。ハコに入っても出演者なので立ってみていたら、段々具合が悪くなってきました。そうすると戸口に見にきてくれた中野在住の友人が見えたので、すかさず外に出てスタバのチャイ(薄くておいしくなかった)にお誘いしました。もう少し時間があったのでBright Brownから20mほど離れた居酒屋に陣取り、私はホットウーロン茶(いかにもレンジで暖めましたという温度だった)をすすりつつ出番を待ったのでした。その間私に捜索願が出てメンバーが一生懸命私を探してくれていたようです。すみません。


電話があったのでライブハウスに戻るとドブロ弾き語りの女性が歌っていました。Bonnie Raittみたいでかっこよかったー。今回他のバンドはほとんど見なかったのですが、かなり悔やみました。彼女の演奏も終わって私たちのセッティング開始。ステージが思いのほか狭く、セッティングに時間がかかります。このバンド人数多いし大太鼓とかバリトンサックスとか大きい楽器が多いんだよね。ここはブルースの聖地みたいなところなので、ウチのようなバンド向けではないのだった。。。ベースアンプも最初コードを刺したアンプはもう死んでいて、これだよ、と指差されたのは一辺40cmほどのハコ。これがベースアンプなのか。初めて見たこんなの。っていうかこれくらいは前のバンドを見て確認しておかなければいけませんな。失礼しました。


何とか(サックスが組みあがっていない人もいたが(笑))演奏開始。あまり自分の音が聴こえないのでボリュームを上げたらお店の人が飛んできてボリュームを下げるように言われる。少し下げたらそれでも足りないらしくもう一度親指が下向きに動く。さらに下げる。ま、いいか。今回初参加のピアノは自分の音が全く聴こえないらしく、立ってアップライトピアノの中に頭を突っ込んでいる。ううむ、かわいそう。演奏のテンションはいつもと変わらず高く、お客さんの中にもちらほら踊っている人がいる。あ、私の友人は踊り狂ってる。。。。しかし大多数の方は座ってじっくり演奏を聴いていらっしゃる。ブルースセッションの記憶がよみがえる。ああ、あの時もこんな感じだった。これは「正統派」ブルースの聴き方なのかも知れない。私にとってセッションというのは蒲田のオッタンタやポテトクラブで行われているような、じっくり聴くというよりは声をかけたりして熱くみんなで盛り上がっていくものなのだが。それは蒲田ローカルルールでこういうのがブルースなのかもね。


ひたすら熱く熱く演奏を行い、11時半頃Blue Monkにて演奏終了。終わったあとJohnnyさんとお話させてもらい、「大きい音出せなくてごめんね、また他の機会にじっくり聴かせてね。ニューオーリンズやってるバンドはそんなにいないから是非」とのコメントをもらう。嬉しかった。もう少し皆さんと交流(笑)したかったのだが終電も迫っており12時前には会場を後にしたのでした。


色々な意味で感慨深い凱旋公演でした。


BrightBrown





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