2008年8月10日日曜日

New Orleans All Stars @ Billboard Live TOKYO



Billboard Live Tokyo で New Orleans All Stars を見た。メンバーは


Cyril Neville (Per. & Vo.),


George Porter Jr.(Bass & Vo.),


Henry Butler(Keyboads & Vo.),


Kindler Carto (Drums)。


初めてのハコだったが、Blue Note Tokyoよりも客席の高低差があって見やすい感じだった。ステージの後ろはガラス張りで最近カッコよくなった東京の摩天楼が一望できる。ラッキーにも最前列、ピアノの目の前に座ることができた。ステージに向かって左端だったのでCyril Nevilleの影に隠れたドラムは全く見えなかった。


Henry Butlerのソロはすごかった。ダークスーツに赤いシャツの襟を出し、大きいサングラス、分厚い唇をグッと閉じたままそれ絶対鍵盤2本いっぺんに弾いちゃうでしょ、っていうゴツい指で高速絶妙ソロを繰り出してくる。眉毛一つ動かさずに観客みんなの腰を動かすとは、やはりただ者ではない、当たり前か(笑)


しかし何といっても私のお目当てはベースのGeorge Porter Jr.。The Metersのベーシスト、FunkなBassはかくあるべきか、を体現している私の導師様。私のプレシジョンと似たオールド(ボロボロだったから)を携えて登場。私が座っている席からは舞台の反対側にたっていたのだが、バンドメンバーの方を(ステージ中央)向いてたので、向きは私の正面だった。いやーこりゃまたラッキー。


仏頂面のHenry Butler、Cyril Neville(調子悪かったのかな?)とは対象的にニコニコ笑いながら他のメンバー(Henry Butlerは目が見えないしね)と音で会話しつつ、楽しんで弾いていた。彼の笑い声とか叫び声とか結構聴こえた。面白いフレーズを弾いて、「こんなんどう?」みたいな感じでほかのメンバーを見回すのが見てて楽しかった。


そのうち何回は私とも目が合った(と思う)。私は至近距離でKbがソロ弾いてる時でも口を( ゚д゚)ポカーンとあけてよだれモノのbassのフレーズを聴きつつ彼に見とれてて、ウォーッというフレーズがでると私もニコニコした。彼も私の方をみてニコニコしてた。だから絶対彼と会話できていた(と思う)。っていうかそういうことにしておいてくれ(笑)


加齢によるものではなく長きにわたる音楽生活の賜物だと信じたいが彼は小刻みに顔を揺らすことで音にエフェクト(ビブラート)をかけていた。。。表情がすごくHappyで、観ている人を気持ちよくさせる人だなあと思った。ベースソロも何回もあったけど、私はリズムや他の楽器と絡んでいる時の彼のベースラインが好きだった。特に何かトリッキーなベースを弾くわけではないのだが、絶妙のタイム感とルートではないけどちょっとだけおいしい音を選んで弾く、これが控え目ながら最高の存在感を出す。音的にはそんなに大きくないのだけれど、腰にくる(笑)


なので尿意を催したときも彼のベースソロ中に席を立ち、放尿しつつ「やっぱベーシストはベースソロじゃなか。他の楽器と絡んで腰が砕けるグルーヴを出すことこそ本懐なり」と力強く思った。


彼の弾き方のバリエーションも多くてすごく勉強になった。ブリッジに手のひらを置いて親指で弾いたり、二本指でも高音のオブリガートを弾くときにはかなり強いアタックで音色を変えていたり、あまり大げさな音にならないように配慮されたスラップもやっていたし。静かな曲ではコーラスを効果的に使ってた。


私の弾き方に似ているなあ、と思った。4弦を1音下げDで1曲弾き、その後次の曲を普通のチューニングと間違えて弾き始めてしまい、「あ"ーっ!」とか叫びながら慌ててチューニング直すところまで似ていた(笑) 私は彼の奏法を積極的にまねてたわけではなかったのだが、自分なりにやってきたことは間違っていなかったんだなあ、と納得。


最後のBig Chiefだけしか曲がわからなかったが、New Orleansの魂を感じるすばらしいステージだった。


終わったあとにステージを降りるGeorge Porter Jr.に握手してもらった。やったー!その時に彼が私を指さして"I know you!"だか "I owe you!"だか、拍手でよく聞き取れなかったが明らかに私に声をかけてくれた。何だったんだろう?


考えられる可能性




  •  I know you. 私の名声がはるかNew Orleans まで届いていて彼は私を知っている:ありそう度0%




  •  I owe you. 英辞郎では「ありがとう。/借りができたな。/すまないね。/恩に着るよ。◆カジュアルな表現」とある。彼と私は演奏中言語によらずコミュニケーションできていた。(詳しい状況は上述)それに対するJr.の謝意。はわっ(笑):ありそう度20% 妄想度120%





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