2008年10月29日水曜日

The Neville Brothers Live in Japan @ JTB hall



Rock'n Roll Gumboのリーダーから電話が前々日にかかってきて急遽ドラムと3人で行くことに。当日券で入ったのだがなぜか二階最前列の真ん中。メチャいいじゃん。


ほぼ定刻通りライブは開始。1曲目から"Fire on the bayou"だ。来てよかった~。ドラム(Willie Greenという人らしい)がたまらんビートをたたき出していた。しかし誰かが前に出てきているわけではなく、全てのパートがリズム楽器になり、渾然一体となって怒涛のようなグルーヴを構成している。これはかなり腰に来た。これぞNew Orleansに脈々と流れる本家本元のビートだ。日本人が皆盆踊りを簡単に踊れるように彼らにはそういうリズム感がプリセットで入っているんだろうなあ。


とはいってもギタリストは日本人(福田真国さんというらしい)だった。彼のソロはちょっともったいないなあと思った。彼の音がバンドの他の音と溶け込んでおらず違和感があった。Charles NevilleのサックスとのかけあいでもCharlesの提示したフレーズに対してほとんど関連のない音を弾いちゃうのであまりヒートアップしなかった。とはいえ芸達者のNeville兄弟、バンド全体で盛り上げてゆくのだが。。


私が若いころリアルタイムで聴いたことのあるNeville Brothersの曲もあったが、8ビートや16ビートで少し退屈だった。しかしAaronの太ももみたいな二の腕から繰り出されているとは想像つかない甘~いファルセット(彼をブラコン(絶滅した音楽カテゴリー)の人だと思ってた時代があったなあ)や、長兄Art Nevilleがオルガンを弾きつつ歌う愛敬のあるダミ声、また兄弟ならではのきれいなハーモニーはやはりNeville Brothersならではだった。それに加えてNew Orleans StandardsのBig Chief や Tipitinaはご当地ソングなので素晴らしい出来、熱くさせてもらいました。


それにしても元気でびっくりしたのはCyril Neville。8月にNew Orleans all starsを見たときには全然元気がなかったのに、今回はメチャ元気。踊りまくって客をどんどん煽るしパーカッションもキレがあった。不思議。前回は時差ボケで辛かったのか?今回は兄弟で来てるから安心してるのか?前回はもう長くないのかなあ、と話していたけど元気な姿を見て安心。


それにひきかえ長兄Artは杖をついて他の人に付き添われて歩いていた。まあ、70代になってツアーやっていることが奇跡だからなあ。それにしてもこのコンサートの客層もアラフォー以上、演奏者は60代以上だ。ロックミュージックも多様化したもんだよなあ。相手が怒れる若者じゃないんだもの。いいことだな。


Johnny B. Goode から始まるロックンロールメドレーでまた盛り上がり、最後はAaronのAmazing Grace独唱(カッコよかったー)からBob marleyのOne Loveでフィナーレ。彼らのゴールもPeaceなのだな。客席も皆ピースサインで終了。New Orleansの純粋で美しい魂、そして彼の地にある心から楽しむ、楽しませる姿勢を見せてもらったよいライブでした。


終演後のロビーはちょっとした同窓会状態。New Orleans音楽やコアなルーツ音楽好きが大集合。この間ライブ一緒にしたピリカラザリガニ団のE塚さんやZadyko Kicksのメンバー数名、さらには私の音楽の師、ピーター・バラカンも来てていろんな人ときさくに話してた。


帰りの電車の中で隣に座った私の親くらいの年齢の夫婦が同じコンサートに行ったらしく、あれはR&Bというジャンルだとかメンバーの誰かがお母さんより年上だ、とか話していた。彼らは何を期待(または勘違い)して彼らを見に来たのだろうか?


あとJCBホールにコンサート見に行く人に業務連絡。ホールの中での飲食は自由で中でビールも売ってる。だから我々のように入り口横のセブンイレブンで500ml缶ビールを買い、寒空の下一気飲みキックスタートをする必要はありませんから。。。





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