2015年10月4日日曜日

秀吉と利休 / 野上 弥生子

この小説は日本語の奥深さをじっくりと味わう純文学。語彙なども少し難解で簡単に読み進められる感じではないが、重厚な文体とテーマがよくあっている。利休と秀吉の微妙ながらも重大な関係性がじっくりと描かれる。直接のコミュニケーションを極小にして対話を行う、非常に日本人的な意思疎通。お腹いっぱいになれる本。

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