2015年10月4日日曜日

ホテル・ニューハンプシャー / ジョン・アーヴィング

サラバ! に書いてあった、優れた物語のお手本と言われた本。
確かに現代小説の見本みたいな筋書ではある。純文学的な小説でもなく、ライ麦畑でつかまえて、みたいな夢見る小説でもなく、その中間にあるような感じ。サラバ!もこれを下敷きにしているし、村上春樹の小説もこのスタイルから影響を少なからず受けているような気がする。ストーリーテリング、話の展開のしかたは非常に巧み。文庫本二冊だけどあまり苦にならず読み進めることができる。一度読んでおいて損はない、教科書的な小説。

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